古人の語彙力ってかわいい
このたびは
幣も取りあへず
手向(たむけ)山
紅葉(もみぢ)の錦 神のまにまに
菅家(24番) 『古今集』羈旅・420
私が一番好きな百人一首の歌です。
「まにまに」ってかわいくない?
そんな感じの内容です。
◆まにま‐に【随に】…ままに、~につれて
という意味なんですが、はじめてこの歌を聞いた時
語感のかわいさにただひたすら萌えてました
あと「幣(ぬさ)」っていう言葉もかわいい
いや、「まにまに」ってかわいいじゃないですか、なんか「ぷにぷに」してそうで
語順がちょっと変わったらいやらしい笑い方になるので、注意ですね
私が百人一首に触れたのは5歳くらいでしょうか、意味は全く分かっていませんでしたが、この歌だけは今でも空で歌えます。
好きなことに発揮される記憶力は不思議なものですね
みなさんの好きな一首はなんですか?
私は「まにまに」という言葉に今でも謎の萌えを感じています(とても残念な感じがする)
ちなみに
■□■ 現代語訳 ■□■
今度の旅は急のことで、道祖神に捧げる幣(ぬさ)も用意する
ことができませんでした。手向けの山の紅葉を捧げるので、神よ
御心のままにお受け取りください。